top of page

それから第3章

2001.01.06.

~それから~  (ふぐ工房)
第3章 とら吉と寅次郎の初詣

とら吉 『ワァー‼ 海やデ~ なつかしいなぁ~ やっぱりうみはええなぁ~』

寅次郎 『兄貴 泳ぐでぇ~ おやじも一緒に泳ぐか?』

おやじ 『俺は、寒いからここでええは、お前ら 久し振りやから一緒に泳いでこい‼』

寅次郎 『兄貴、先にいくで‼』

とら吉 『よっしゃ 俺もいくで‼』

       ジャボーン

寅次郎 『あれ~? 何でや? 兄貴、潜れへん‼ どないしょう‼』

とら吉 『俺もや‼ ちょっと待てこのままではあかん‼ なんとかせなあかん‼』

寅次郎 『そんな事言ってもどないするネ‼』

とら吉 『心配するな‼ ちょっと考える‼ ウ~~ン?』

おやじ 『お~~い‼ お前ら何してるねん 早よ泳いでこんか』

寅次郎 『おやじ、どないも こないも 潜れへん 何とかしてくれ‼』

おやじ 『そんな事かいな、俺にまかしとき‼ 山よりデッカイ しし(猪)は、出ん。海よりデッカイ

     くじらは、おらん。この世で起こった事は、この世でおさまる。何にも心配することないデ‼』

寅次郎 『おやじ 頼むで‼』

おやじ 『どうや、簡単なもんや 潜れたやろ‼』

寅次郎 『ほんまや 潜れた‼』

とら吉 『おやじ どうしたんや‼』

おやじ 『ないしょや 早よ泳いでこい‼』

とら吉 『寅次郎 いくで‼』

寅次郎 『ワ~~‼ やっぱり海は、ええな~』

とら吉 『寅次郎 どこに行く? 正月やから初詣に行くか?』

寅次郎 『それがええな よ~し 行くで‼』

とら吉 『もうじきやな だいぶにぎやかになってきたで。』

寅次郎 『みんな俺のこと ジロジロ見よる。俺やっぱり変なんかな?』

とら吉 『気にせんでええ 知らん振りしとき さあ 竜宮城に着いたで‼』

寅次郎 『兄貴、あれ直ちゃんやで、 直ちゃ~ん‼』

直ちゃん『あれ、誰か呼んでる。』

寅次郎 『直ちゃん 久し振りやなぁ。』

直ちゃん『あんた だれ?』

寅次郎 『俺、寅次郎や‼』

直ちゃん『変なフグやな‼ 私あんた知らんえ‼』

寅次郎 『俺、ほんまに寅次郎や‼』

しんや 『おまえ誰や‼ 変なカッコしやがって‼』

寅次郎 『あっ、おまえ晋也やろ‼』

しんや 『何で 知ってるネ‼』

寅次郎 『俺や、寅次郎や‼』

しんや 『そう言うたら どっか寅次郎に似てるなぁ‼』

直ちゃん『そんなん ぜんぜん似てないよ。』

しんや 『姉ちゃん、でも どっか似てるデ‼』

寅次郎 『ホンマに 寅次郎や‼』

とら吉 『はじめまして 俺、とら吉です。こいつ ホンマに寅次郎やネ‼

     直ちゃんとデートしてる時、人間に釣られよってん。』

寅次郎 『そうやネ、ふぐ工房のおやじに助けてもらってんけど、こんな姿になってしもた。』

直ちゃん『・・・・・・・・』

しんや 『姉ちゃん、どうも寅次郎みたいやで‼』

寅次郎 『やっと 分かってもらえらかなぁ。ほな 直ちゃんデートしょうか‼?』

直ちゃん『いやなこったぁ~‼』 

寅次郎 『やっと会えたのに なんでこんな事になるねん‼ ヴァ~~~ン‼ ヴァ~~~ン‼』

とら吉 『寅次郎どうしたんや‼ おい だいじょうぶか‼』

寅次郎 『あれ~ ここどこや?』

とら吉 『なに 寝ぼけてるねん‼ えらい うなされてたで 大丈夫か?』

寅次郎 『あァ~ 夢か?』

とら吉 『なんや 初夢か? どんな夢や?』

寅次郎 『ほっといてくれ‼』

       あァ~ かわいそうな寅次郎 浦島太郎にならんかったけど けっこうかわいそうな初夢やった。

とら吉 『現実はきびしいで しっかり自分を見つめて生きていきや。』

       第3章は書けたで ANANASさん第4章楽しみにしてます。

bottom of page